ブリーチするとハゲるって本当?薄毛との関係や髪・頭皮への影響を解説

ブリーチするとはげる?

この記事は「#AGAのウソホント」シリーズの第11回です。 よくある薄毛の疑問を、診療ガイドラインや研究、公的機関の情報を参考に、できるだけわかりやすく解説しています。

※本記事は、公的な診療ガイドラインおよび公表されている研究を参照して執筆しています。参考文献・参考情報は最後にまとめて掲載しています。

「ブリーチをするとハゲるって本当?」「髪が傷むなら薄毛も進行するの?」「AGAが気になるけどブリーチしても大丈夫?」——このような疑問を持つ方は多いでしょう。

結論から言うと、ブリーチだけでAGAや薄毛になるという科学的な根拠は確認されていません。ただし、ブリーチは髪や頭皮への負担が大きい施術の一つです。この記事では、ブリーチと薄毛の関係や注意点を、現在わかっている知見をもとにわかりやすく解説します。

この記事では、次のことがわかります。

この記事で分かること
  • ブリーチでハゲるというのは本当か
  • なぜ「ブリーチでハゲる」と言われるのか
  • ブリーチが髪や頭皮に与える影響
  • AGAや薄毛が気になる人でもブリーチはできるか
  • ブリーチ後に髪や頭皮を守るポイント
    目次

    ブリーチするとハゲるって本当?【結論】

    先に結論をお伝えします。ブリーチだけでAGAや薄毛になるという科学的な根拠は確認されていません。ただし、ブリーチは髪や頭皮への負担が大きい施術の一つであり、その具体的な内容は後の章で詳しく解説します。

    なぜ「ブリーチでハゲる」と言われるの?

    ブリーチとAGAや薄毛を結びつける科学的な根拠がないにもかかわらず、「ブリーチでハゲる」というイメージが広まっているのはなぜでしょうか。

    髪が傷んで細く見えるため

    ブリーチは髪の色素を分解して明るくする施術であり、パーマやカラーと比べても薬剤の作用が強い施術の一つです。そのため、施術後にパサつきや枝毛、切れ毛、ボリュームダウンといった変化を感じる方は少なくありません。こうした「髪が傷んで細く見える」という体感が、「薄毛が進んでいる」という印象と結びつきやすいと考えられます。

    抜け毛と切れ毛を勘違いしている

    髪の毛が減ったように感じる原因として、実際には「抜け毛」ではなく「切れ毛」であるケースも少なくありません。抜け毛は毛根がついた状態で根元から抜け落ちるのに対し、切れ毛は髪の毛の途中で断裂し、毛根がついていないという違いがあります。ブリーチによるダメージで切れ毛が増えると、実際にはAGAが進行しているわけではなくても、「髪が減った=薄毛が進んだ」と感じやすくなります。

    AGAの進行時期と重なることがある

    AGAは年齢とともに進行しやすい脱毛症であり、ブリーチをする時期とAGAが進行し始める時期がたまたま重なることもあります。このようなタイミングの偶然が、「ブリーチをしたから薄毛になった」という思い込みにつながっている場合もあると考えられます。

    ブリーチが髪や頭皮に与える影響

    ブリーチがAGAの直接的な原因になるわけではありませんが、髪や頭皮に一定の影響を与える可能性はあります。

    髪への影響

    ブリーチ剤に含まれる過硫酸塩と過酸化水素は、髪の色素だけでなく、髪表面のキューティクル(毛小皮)や内部のタンパク質構造にも作用します。実際に、ブリーチ処理を行った毛髪を電子顕微鏡で観察した研究では、キューティクルが不規則に浮き上がり、損傷している様子が確認されており、タンパク質が流出することで髪の内部がスカスカになり、枝毛や切れ毛が起こりやすくなることも報告されています。

    頭皮への影響

    ブリーチ剤に含まれる過硫酸塩は、頭皮への刺激が強い成分としても知られており、赤みやかゆみ、乾燥などの接触皮膚炎を引き起こすことがあると報告されています。まれにアレルギー反応が強く出る場合もあるため、施術中や施術後に強い痛みやかゆみ、腫れなどを感じた場合は、我慢せずに美容師に伝え、必要に応じて医療機関を受診することをおすすめします。なお、こうした報告の多くは加熱や薬剤の使いすぎなど、過度な施術条件下で見られたものであり、通常の適切な施術であれば過度に心配しすぎる必要はありません。

    AGAや薄毛が気になる人でもブリーチはできる?

    AGAや薄毛が気になっている方の中には、「ブリーチをしても大丈夫なのか」と不安に思う方もいるでしょう。

    基本的には可能

    ブリーチそのものがAGAの原因になるという根拠は確認されていないため、AGAや薄毛が気になる方でも、基本的にはブリーチを楽しむことができます。ただし、髪や頭皮の状態には個人差があり、薬剤への反応やダメージの受けやすさも人によって異なります。

    美容師へ事前に相談する

    施術前に、頭皮の状態や髪のダメージレベルを美容師に伝えておくと、薬剤の種類や施術時間を髪や頭皮の状態に合わせて調整してもらいやすくなります。薄毛や抜け毛が気になっていることを事前に伝えておくことで、負担の少ない施術を提案してもらえる場合もあります。

    AGA治療中は注意

    AGA治療中で頭皮が敏感になっている場合や、治療薬の影響で体調に変化がある場合は、無理に施術を行わず、主治医や美容師に相談してから進めることをおすすめします。特に頭皮に炎症や違和感がある状態でのブリーチは、刺激を強く感じやすいため注意しましょう。

    ブリーチ後に髪と頭皮を守るポイント

    ブリーチによる髪や頭皮への負担をできるだけ抑えながら、施術を楽しむためのポイントを紹介します。

    保湿ケアをしっかり行う

    ブリーチによってタンパク質が流出した髪は、乾燥やパサつきが起こりやすくなります。トリートメントやヘアオイルなどでしっかりと保湿ケアを行い、髪の内部を補修することを心がけましょう。

    洗浄力の強すぎるシャンプーを避ける

    洗浄力の強いシャンプーは、ブリーチでダメージを受けた髪や敏感になった頭皮にとって、さらなる負担になることがあります。刺激の少ないシャンプーを選び、頭皮をやさしく洗うことを意識しましょう。

    紫外線対策をする

    紫外線は、通常の髪だけでなくブリーチ後の髪にもダメージを与えることが報告されています。ブリーチによってすでに負担を受けた髪は、紫外線の影響をさらに受けやすいと考えられるため、帽子や日傘、UVケア用のヘアスプレーなどを活用し、紫外線対策を行うことをおすすめします。

    ブリーチの頻度を空ける

    ブリーチを繰り返すほど、髪や頭皮への負担は蓄積しやすくなります。施術の間隔をあけて、髪や頭皮を休ませる期間を設けることを意識しましょう。

    よくある質問(FAQ)

    Q.
    ブリーチで抜け毛は増えますか?

    A.

    ブリーチだけでAGAや薄毛になるという科学的な根拠は確認されていません。ただし、ブリーチ剤が頭皮に刺激を与えることはあり、頭皮環境が乱れることで一時的に抜け毛が気になる場合もあります。気になる状態が続く場合は、美容師や医療機関に相談することをおすすめします。

    Q.
    ブリーチ液は毛根に悪いですか?

    A.

    ブリーチ剤は主に髪の毛(毛幹)の色素やタンパク質構造に働きかけて脱色するものであり、毛根そのものに直接作用する薬剤ではありません。ただし、薬剤が頭皮に触れることで刺激やかぶれが起こる可能性はあるため、頭皮に異常を感じた場合は使用を控え、専門家に相談してください。

    Q.
    AGAでもブリーチできますか?

    A.

    ブリーチそのものがAGAの原因になるという根拠は確認されていないため、基本的にはAGAが気になる方でもブリーチを楽しむことができます。頭皮の状態や治療の状況によっては配慮が必要な場合もあるため、事前に美容師や主治医に相談しておくと安心です。

    Q.
    ブリーチとカラーはどちらが傷みますか?

    A.

    一般的に、ブリーチはカラーよりも髪の色素を強く分解する施術であり、薬剤の作用も強くなる傾向があります。そのため、同程度の頻度で行う場合、ブリーチの方が髪への負担が大きくなりやすいと考えられています。ただし、実際のダメージの大きさは薬剤の種類や施術方法、髪の状態によっても異なるため、一概には言い切れません。

    Q.
    ブリーチ後におすすめのヘアケアは?

    A.

    ブリーチ後は髪の内部のタンパク質が流出し、乾燥やパサつきが起こりやすくなるため、トリートメントやヘアオイルによる保湿ケアがおすすめです。また、洗浄力の強すぎるシャンプーを避け、紫外線対策を行い、次の施術まである程度の期間をあけることも、髪や頭皮を守るポイントです。

    まとめ

    この記事のポイントを整理します。

    • ブリーチだけでAGAや薄毛になる科学的な根拠は確認されていない
    • ブリーチは髪や頭皮への負担が大きい施術の一つ
    • 切れ毛と抜け毛は異なるものであり、切れ毛を薄毛と勘違いしているケースもある
    • 保湿ケアや紫外線対策など、適切なアフターケアでダメージを軽減できる
    • 頭皮トラブルが続く場合は美容師や医療機関に相談しよう

      「#AGAのウソホント」シリーズでは、このほかにも身近な薄毛の噂について解説しています。あわせてご覧ください。

       

      参考文献・参考情報

      ※本記事は上記の公的機関・専門機関の情報および研究をもとに執筆しています。個別の症状や治療については、必ず医療機関にご相談ください。

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